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zoom RSS 「恋」小池 真理子

<<   作成日時 : 2011/03/21 11:01   >>

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恋 (新潮文庫)

柴門ふみさんの「おいしい読書」で紹介されていた本です。

以下「おいしい読書」より引用
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舞台は軽井沢。
軽井沢を始め、『恋』には、少女漫画テイストがちりばめられている。大学助教授。元子爵の令嬢。M(三井か?)倶楽部での桜の下での園遊会。ばあや。避暑地の午後。揺れるカーテン。まさに、頭がくらくらするほどの少女漫画のお約束事である。
そして、主人公は、田舎出のぱっとしない真面目な女の子。これも、少女漫画の定石である。漫画家なら、彼女の鼻の脇にポツポツとそばかすを描き込みたい衝動に駆られることであろう。そんな、純情な田舎っぺの少女が、都会のプチブルの魅惑的な助教授夫婦の淫乱で放蕩な生活に巻き込まれてゆく。。。。。
"こんな少女漫画が、なぜ、直木賞?"
そんな読者の疑惑は、ラストの数十頁で、見事にくつがえされる。
・・・・・・
少女漫画の主人公が犯罪に駆りたてられてゆく人生の不条理が、見事に描かれている。私が主人公の少女なら、やっぱり、電気店の店員を撃ち殺したに違いない、と思わせるほどの説得力なのだ。
ともかくも『恋』は、少女による現実への復習の物語である、と、私は解釈した。
少女が電気店の店員を殺したのは、宝塚ファンが、現実的で無粋な男に、
「だって、宝塚って、日本人の女が西洋人の男のカッコして、歌ったり踊ったりするだけのもんだろ」
と言われた時の怒りと同種の怒りを抱いたからに過ぎない。
そのためにも、物語の前半は、これでもかこれでもか、と言わんばかりの少女趣味をちりばめなければならなかった作者の構成上の意図が、読後は痛いほど良くわかる。
きらびやかな助教授夫妻に比べ、少女の周囲は七十年安保に荒廃した学生生活のカビ臭さが漂っている。
・・・・・・・
『恋』は、二十六年前の、軽井沢で起こった小さな殺人事件の記事に興味を持ったノンフィクションライターが、その加害者であり、すでに刑期を終えて出所した女性から話しを聞き出した、というスタイルで書かれている。そして、加害者であり、かつての田舎出の少女の口から語られた魅惑的な助教授夫妻の姿を確かめたくて、作家は、その夫婦の所在を探し出す。
作家が目にしたのは、淫蕩に身を滅ぼした男女ではなく、ごく平凡でありふれた老夫婦であったと、話は締めくくられる。
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引用しすぎか(笑)。途中官能的(作品の中ではこう表現されている。ようするにけっこうHな感じの)なシーンや主人公の少女がドキドキするシーンが多くて、読み進めようかやめようか迷ったのですが、最後の1ページを読んで最後まで読んでよかったなぁと感じた1冊でした。柴門さんが書かれているように少女漫画な感じ。男性にはうけないかもなー。


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